不器用でも着付けはできる?「私には無理」と思っている方へ

「着物には興味があるけれど、手先が不器用だから…」
「帯なんて、自分で結べる気がしない」
「動画を見ても、手がどうなっているのかわからない」
「一度習ったけれど、全然覚えられなかった」

そんな理由で、着物を自分で着ることを諦めていませんか?

でも実は、着付けは「器用な人だけができるもの」ではありません。

新宿・中井でマンツーマンの着付け教室をしている、
キモノサリー着付け教室の福田早苗です。
今日は、「私、不器用だから…」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいお話です。

着付けに「手先の器用さ」はそれほど必要ありません

着付けは、細かい手芸のように繊細な技術が求められるものではありません。
決まった手順を、一つずつ覚えていくものです。

最初は「次は何だっけ?」となって当然です。
でも、同じ動きを繰り返しているうちに、

「次は腰紐」
「ここで衿を整える」

と、少しずつ体が覚えていきます。

着付けに大切なのは、器用さよりも「繰り返すこと」です。

初心者が「私って不器用」と感じてしまう瞬間

とはいえ、習い始めの頃は、こんな場面にたくさん出会います。

  • 衿が左右同じにならない
  • おはしょりがモコモコしてしまう
  • 紐を結んでいる間に着物がずれてしまう
  • 帯を後ろでどう動かしていいかわからない
  • 先生と同じようにやっているつもりなのに、仕上がりが違う

こうなると、「やっぱり私、不器用なんだ…」と落ち込んでしまいますよね。

でも、これらは不器用だからではありません。
初心者なら誰でもつまずきやすいポイントです。
今までたくさんの生徒さんを見てきましたが、
最初からスムーズにできる方のほうが珍しいくらいです。

最初から「きれいに着よう」としなくて大丈夫

もうひとつ、お伝えしたいことがあります。

「衿を完璧に」「おはしょりを美しく」「帯もきれいに」と、
最初から全部をやろうとすると、どうしても難しく感じてしまいます。

まずは、一人で最後まで着てみる。
次に、衿をきれいにしてみる。
その次は、帯をもう少し整えてみる。

というように、少しずつ上達すればいいんです。

「着られる」と「きれいに着られる」は、別の段階です。

まずは「着られる」を目指しましょう。
きれいさは、着る回数を重ねるうちに、あとから自然とついてきます。

動画を見てもできなかった=不器用、ではありません

最近は、YouTubeやInstagramで着付けの動画がたくさん見られます。
「簡単そう!」とやってみたものの、

「右手はどこ?」
「今、何を持ってるの?」
「動画と同じにならない!」

となってしまった方も多いのではないでしょうか。

動画はとても便利ですが、初心者の場合、
自分がどこで間違っているのかが、
自分ではわからないことがよくあります。
画面の向こうの先生は、あなたの手元を見てくれないからです。

動画で挫折したのは、不器用だからではありません。
だからこそ、先生に直接見てもらう意味があるんです。

マンツーマンなら「わからない」をその場で聞ける

グループレッスンだと、

「私だけできていない…」
「みんなを待たせたら悪いな」

と、遠慮してしまう方もいらっしゃいます。

マンツーマンなら、

「もう一度お願いします」
「ここだけわかりません」
「私の手、どこが違いますか?」

と、その場で何度でも聞けます。

不器用だと思っている方ほど、
自分のペースで繰り返せる環境が大切です。
周りと比べる必要も、焦る必要もありません。

実は上達する人は「器用な人」とは限らない

これまで生徒さんをお教えしてきて感じるのは、
上達する方には、器用さとは別の共通点があるということです。

  • 「着物でこんなところへ行きたい」という目的がある
  • 先生の動きをよく見ている
  • わからないところを、その場で質問する
  • お家でも、一度着てみる
  • うまくいかなくても、諦めずに繰り返す

諦めたら何でもおしまいなので、
できるようになるまで皆さん頑張っていますよ
おうちでの練習はレッスンの後にやっていただくとよいです。
その方法をお伝えすると
みなさんやってくださいます。

器用か不器用かより、「着られるようになりたい」という気持ちのほうが、ずっと大切なんです。

「自分で着られた!」を体験してほしい

初めて一人で最後まで着られたとき、

「えっ、私にもできた!」

という、なんとも言えない達成感があります。
この瞬間を迎えた生徒さんの笑顔は、何度見ても嬉しいものです。

そして自分で着られるようになると、世界が広がります。
着物でランチへ行く。桜を見に行く。歌舞伎や美術館へ出かける。
友人と着物でお出かけする。

着付けを覚えることはゴールではなく、
その先にある新しい楽しみの入口なのだと思います。

まとめ|「不器用だから」で諦めなくて大丈夫

「私は不器用だから無理」と、始める前から諦める必要はありません。

最初から上手にできる人はいません。
一つずつ覚えて、何度か繰り返しているうちに、
昨日できなかったことが、今日はできるようになります。

「着物を自分で着てみたい」

その気持ちがあれば、まずは十分です。


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